ジャパナイゼーション(Japanisation-日本化現象)という言葉を、最近また、よく耳にするようになりました。
20年ほど前までは、経営において「日本的なチームワークの導入によって仕事の目標と生産目的が共有され、労働意欲が自然と高まる」という良い意味で使われていたのが、今は、悪いことの代表例としてこの言葉が使われています。
財政赤字の増大しかり、物事をすぐ決められず先送りするやり方しかり。
世界の国々からは、日本がこのまゝ同じような行動を続けるならやがて滅びるだろう、とも云われております。一部からは、昨年の「東日本大震災」がその始まりだとも囁かれています。
残念で仕方がないのですが、現在のいろいろな国情から見ても納得せざるを得ないような毎日の連続です。
尤も、90才近くになって日本に永住した日本文学者ドナルド・キ-ン氏の言によれば、世界の国々から覧たら日本はまだまだすばらしい国だそうですから、その言葉を信じることにしましょう。
消費増税を柱とする、社会保障と税の一体改革関連法が成立してから2週間が経ちました。ただし、この法律には「景気条項」が盛り込まれており、必ずしも、平成14年4月からの8%増税が確定している訳ではありません。でも、先進国で最悪の状態にある財政の健全化に向け、ぜひ、先送りなどせずに、予定通り増税が実現して欲しいと思います。
日本という国が、また、日本人が世界で虐げられることのないよう、我々は我慢・努力をしなければならないと思うのですが、いかがでしょうか。